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個人事業の会計について・・・個人ならではの「元入金」とは

いまさらながら10年前の映画「24」にはまっている、青森市の社会保険労務士、本田淳也です。

 前々回に引き続き、個人事業主ならではの会計上の注意点!

皆さん「元入金」というものを聞いたことがありますでしょうか。

貸借対照表の下の方に出て来ますが、
おそらくしっかり理解できてる事業主は、あまりいないと思います。

でも、それほど難しくはありませんので、この機会に覚えておきましょう。

自分の貸借対照表を見ながらの方が分かり易いと思いますが、

元入金=資産計-負債計

この計算式となります。

ただし、資産計および負債計からは事業主勘定を除きます。(マイナスする)

~事業主勘定については、前々回のブログ参照~

ちなみに、
資産とは・・・現金、預金、売掛金、減価償却資産(車や機械等)など
負債とは・・・銀行借入金、買掛金、未払金、預り金など

例えば資産300万、負債200万であれば、元入金100万となり、いわゆる「資産超過」という状態。

逆に資産200万、負債300万であれば、元入金が「-100万」となり、「債務超過」という状態。
資産より借金等の方が多いということ。

 目指すは資産超過ですが、個人の場合、なにげに債務超過となっている場合も!

それは、なぜか・・・

あまり気にせず、事業通帳から生活費を多めに引き出したり、家事経費を支払っている、そんなケースが多いように感じます。

単年度でみれば、利益より生活費(事業主貸し)が多ければ、元入金はマイナスになります。

例えば、
開業初年度の利益200万なのに対し、生活費(事業主貸し)300万を引き出せば、翌年の元入金はマイナス100万となってしまいます。

これを解消するには、翌年に、
・利益額より100万少ない生活費とする(利益300万なら生活費200万)
・個人のお金を100万入れる(利益と生活費同額の場合)

これではあれば元入金は0円となり、債務超過が解消されます。

 債務超過でネックとなるのは、金融機関から事業資金を借入する場合!

債務超過だから融資不可という訳ではありませんが、マイナス評価となるのは確かなこと。
事業を経営していく上で、金融機関からの借入は必須!

必要な時にスムーズに借入を進められるように、元入金には注意しましょう!

それほど難しくない、と言いましたが、思いつくまま書いたので、ちょっと分かりづらかったかも知れません。

社会保険労務士 本田淳也(青森市)







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