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この時期、知り合いのりんご農家からのヘルプ要請に応じ、朝7時から収穫作業をすると、必ず全身筋肉痛にみまわれる、青森市の社会保険労務士の本田です。
まだちょっと先ですが、1月頃になると確定申告の広告等を目にする機会が多くなります。
確定申告は、自分でやるか、税理士さんに依頼するか、ふたつにひとつ!
会計が苦手だったり、業務に専念したい方は、税理士さんへ依頼する方がいいでしょう。
一方、なんとか自分でやってる、という方の場合、疑問点をネットで調べながらソフトに入力しているのではないでしょうか。
私も毎年、事業所得を確定申告している経験上、個人事業の会計処理のポイントをご紹介します。
個人事業ならではの勘定科目で「事業主借(かり)」と「事業主貸(かし)」があります。
簡単に言うと、
・事業主借(かり)・・・事業の経費を個人のお金で支払った場合など
例えば、消耗品を個人のお金で支払った場合
(借方) (貸方)
消耗品 / 事業主借
・事業主貸(かし)・・・事業のお金を個人の生活費としてもらった場合など
例えば、事業の通帳から個人の生活費を引き出した場合
(借方) (貸方)
事業主貸 / 預金
このふたつのパターンが大部分を占めるでしょう。
実際、個人事業主は給与というものがないため、事業の現預金から生活費を引き出すこととなります。
したがって、事業主貸は必ず発生するといってもいいでしょう。
この事業主勘定をしっかり使わないと、経費が適切に計上されなかったり、事業の現金残が大幅に変わってきます。
12月31日の現金残が、手元10万なのに、会計上300万あるなど。
また、12月31日時点で「事業主借(かり)」と「事業主貸(かし)」両方が計上されている場合は、相殺をし、少ない科目の方をゼロにした方が分かり易いでしょう。
通常、事業主貸(かし)の方が多いため、以下の仕訳で事業主借をゼロにする。
事業主借 / 事業主貸
この仕訳により、事業主貸だけが残ります。
この事業主貸が意味するところは、
「事業主個人の生活費として、事業の現預金からいくら引き出したか」
といったイメージになります。
慣れれば難しいものではないので、ぜひ使ってみて下さい!
青森市の社会保険労務士 本田淳也