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飲食店経営の基本やサービス意識は、すべての業種に応用できると思っている、青森市の社会保険労務士、本田淳也です。
飲食業とは関係のない会社や個人事業主が、よくお店をオープンすることがあります。
例えば介護事業を経営している会社が居酒屋を開業するとか、石材屋がレストランをオープンするとか、さまざまなパターンを目にします。
本業とはまったく関係ないケース、多少連携が考えられるケースなどありますが、総じて言えることは、経営が芳しくないということ!
数か月で閉店する飲食店もあれば、なんとか踏ん張って数年ほど営業しているお店もありますが、いずれにしても初期投資さえも回収できず、本業の利益で赤字を補填しているケースが多いと予測します。(よくてトントンだが、それでも継続が難しい・・・)
なぜ、うまくいかないのか・・・
その理由を考えてみると、
①従業員に任せっきり
②売上の作り方が分からない
③料理人と深い話が出来ない
④従業員の教育に無関心
⑤現場に入らない
⑥従業員からの信頼がない、などその他多数
すべてに通じることは「飲食店を知らない」ということ。
知らないから現場に入りにくく、入らないから任せっきりになる、結果として悪循環になり、そして売上も伸び悩みます!
サービス業の中でも経営が難しいとされる飲食店は、「ひと」がすべてです。
日々お客さんと接するのはホールスタッフだし、料理を提供するのは厨房スタッフ。
また当日のお客さんとの対応以上に重要なのは、接客の見直しや新料理のアイデアなどの改善点、つまり“お店を良くして売上を上げる”という意識が従業員にあるかどうか!
そう簡単なことではないし時間もかかりますが、ここに力を入れていかないと、継続的な売上は難しいでしょう!
“言われるからやる”のではなく、”自主的に考えて動いてくれる”、この差はとても大きく、繁盛している飲食店は、従業員の”売上”に対する意識が高いように感じます。
これはなにもオーナーの経験に関係なく大事なことですが、とりわけ経験が無い、異業種経営者の場合は必須だと思います。
なぜなら、日々現場に入り自ら率先してお店を引っ張っていくことができないから。
経験がないから従業員に頼らざるを得ず、なおさらそこに力を入れる必要があるからです。
飲食店経営は、相当な知識と経験を持っている方でも簡単にはいきません。10年続けば「よく頑張ってるな~」と言われる業界です。
そんな飲食業界へ、他業種から参入しようと思っている方は、相応の準備と覚悟が必要となるでしょう!
社会保険労務士 本田淳也(青森市)