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自動車流通新聞連載コラムFile39・・・整備士等の退職理由を探る~「自動車会社の働き方改革」~

皆さんこんにちは、社会保険労務士の本田淳也です。

今回は自動車流通新聞4月号のコラムをご紹介いたします。

新規採用の難度が上がっている現状においては、いかに離職率を減少させるかが経営をスムーズに回す重要なポイントとなります。

退職理由をおさらいしてみましょう。

 離職理由の鉄板は3つ

退職に関する複数のアンケートをみてもその理由の上位を占めるのが、「労働条件」、「人間関係」、「やりがい」の3つ。

経営者の皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。

では実際に整備士が転職した理由をご覧ください(図表1)。

上から労働時間、休日、賃金が高い割合を占めていて、離職と強い関係があることが分かります。

別の資料でも特に賃金に対する不満が多く、「労働時間に対して低い」、「他業種、他社と比べて低い」、「高度な技術を必要とする労働に対して低い」が上位を占めていて、とりわけ戦力となる30代~40代の子育て世代でこういった離職傾向があります。

このような離職者には賃金アップで引き留められる可能性があるものの、赤字状態では当然に難しく、生産性を向上して黒字体質へと変化していかなければなりません。

ここが改善できれば、残業時間や休日数も見直すことができます。

 ワークライフバランスも重要

もう一つの図表「自動車整備関係従業員を続けていく上で重視すること」をご覧ください。

最も多い「給与・賃金が仕事に見合っている」の次に「仕事と生活の調和」が上がっています。

これは仕事もプライベートも大事にしたいワークライフバランスを意味します。

突き詰めると残業もほどほどに、休日もある程度欲しい、賃金もそれなりに必要といったように、一定の労働条件が必要という事になります。

あとは子どもの行事や親の病院付き添いといった自分以外の用事の際に、有給休暇で休めるような職場環境かどうかも重要でしょう。

次に多かったのが「満足のいく仕事ができる環境」です。

設備等のハード面が中心と思いますが、ここでは筆者がディーラー時代に感じたコミュニケーションの課題を取り上げたいと思います。

コミュニケーションは、別のアンケート「働きやすさに関して不満がある理由」でも上位に上がっています。

自動車会社は営業、事務、整備部門と3つに分かれている会社が多く、スムーズに運営するには部署間の連携が必須となるものの、意外とギクシャクしていたり、暗黙の上下関係があったりと、そのやり取りに不満を抱えている従業員は少なくありません。

そのまま放っておくと離職理由のひとつになりかねず、コミュニケーションを図れる場を定期的に設けるなど、実情に即した対策が必要となります。

最後になりますが、離職理由はその退職者、その会社によって変わります。

最も確実なのは退職者にその理由を聞き、その対応策を練ることです。

ただ、経営者が直接聞いても本音が出にくいので、仲の良い同僚に確認してもらう作戦をお勧めします。

社会保険労務士 本田淳也(青森市)







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