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皆さんこんにちは、社会保険労務士の本田淳也です。
今回は自動車流通新聞5月号の紹介です。
仕事柄、複数の整備工場にお伺いする機会があり、その中で整備士の皆さんについて体験的に感じることがあります。
顧問先経営者の皆さんにもよくお話している事をまとめてみました。
20年以上前、ディーラーに整備士として勤務していました。
お客さんと接する機会はほぼ無く、苦手意識も相まって、接客能力はゼロといっても大げさではないと思います。
多くの時間を人ではなくクルマと向き合っているため、やむを得ないとも思います。
当時、入社してすぐのマナー研修や定期的な技術研修はあったにせよ、実務での接客機会がないとそういった能力は向上しません。
ユーザーとのやり取りは整備フロントが担うため、「あんまり必要ないよ」という意見もあるかと思います。
確かにその通りではあるものの、整備フロントのいない工場、出張修理の際など、ある程度、接客する機会はあるように思います。
あと、筆者がもっとも違和感を覚えるのが、工場付近を歩いているときに、「こんにちは」と挨拶をしてくれる会社としてくれない会社があるということです。
後者はそれだけでなく、どちらさんですか?という感じで「ギロッ」を睨まれたりするので、結構ビビります・・・。
経営者や事務担当に用件があって訪問している筆者でもそうなので、例えば初めての女性ユーザーであればなおさらでしょう。
おそらく、整備士もそのような意識ではないと思われますが、意外と工場って入りにくい雰囲気があり、挨拶ひとつだけでその会社のイメージが大きく変わります。
ぜひ経営者の皆さんに注意してもらいたいところです。
そのような理由から整備士にも定期的な研修(ビジネスマナー、新人、管理職など)が必要と感じていると共に、広い視野と成長機会を育むため「異業種間インターンシップ」を声高に推奨しています。
先日は整備会社の経営者に美容室への1日インターンを提案しました。
体験先は、接客に力を入れているサービス業全般でもイイですし、福祉施設といった配慮や気遣いが必要な業界でも気づきがあると思っています。
話は戻って、経営者が整備士に挨拶の改善をするため、「来客があったらこんにちはと挨拶するように」と伝えても、実際は恥ずかしがってなかなか実行できないケースも予測されます。
そんな時は、工場長といった管理職の整備士が率先して挨拶をすることにより、ほかスタッフも流れで実践するようになるでしょう。
まずは小さくても効果てきめんのものから初めてはいかがでしょうか。
社会保険労務士 本田淳也(青森市)