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こんにちは、青森市の社会保険労務士、本田淳也です。
皆さんは、ピーター F.ドラッカーの書籍を読んだことがありますでしょうか。
「知の巨人」、「マネジメントの父」と称されたドラッカーは、「机上の理論」ではなく、「現場の中で現実を見てきた人」として、ファーストリテイリング会長の柳井正氏をはじめ、成長企業の経営者の多くがドラッカーの理論を実践しているといわれています。
そんなドラッカーの「現代の経営」で興味深い事例がありましたので、ご紹介したいと思います。
ある銀行が融資の調査部門に、こんな課題を出しました。
「企業の経営の良し悪しを判断する目安を探せ・・・」
銀行は、企業に融資するか否かを判断するのに、今後その会社が成長するかどうかを見極めなければなりません。
一般的には財務数値を中心に判断しているように思いますが、この銀行では、あまり目に見えにくい非財務の重要性も考えたのではないでしょうか。
たしかに、たとえ現状が黒字だとしても、もしかすれば目先の利益だけを追い求めている状態かも知れません。
従業員の育成をしていない、入社してもすぐ辞める、勤続年数の短いスタッフばかり、必要な先行投資をしていない等、大きな課題をいくつも抱えている状態であれば、融資の可否をじっくり検討しなければならない、ということでしょう。
いっぽうで、その逆もあります。
現状、経営状態は芳しくなく、債務超過ではあるが、長年取り組んできた新事業のスタートを控えていたり、長年の人材育成が功を奏し優秀なスタッフが揃っているなど、数字では見えない“資産”を保有しているケースもあり得ます。
いずれにしても、課題としては困難が予想されたようです。
しかし、調査部で膨大の数の企業を調べた結果、あるひとつの“目安”を見つけたというのです。
それは、今まで誰も気づかず、そして書籍等でも触れられていなかったもの。
そして、その“目安”をもとに融資の判断をした結果、業績はみるみる良くなったというのです。
さて、その目安とはいったいなんだったのでしょうか・・・
気になるところです!
(次回に続く)
社会保険労務士 本田淳也(青森市)
銀行調査部への課題「企業の経営の良し悪しを判断する目安を探せ」~その二~・・・ピーターF.ドラッカーはこちら↓