小・中学校の頃に野球部に所属していたせいではありませんが、プロ野球の監督と会社経営者の役割について、よく似ているなと感じることがあります。
新人選手を育成して戦力にする、選手の長所を見つけて伸ばしてあげる、選手のやる気を出させる、コーチ陣をしっかり指導する、注意すべき点はきっちり指摘する、投手会と野手会のスムーズな連携をバックアップ、など。従業員や中間管理職、部署間の日常業務に必要なものであると同時に、トップの意識や性格によって、その中身がガラッと変わる点も似ています。さらに、選手(従業員)を育成しながら勝利(売上)をあげるという目標も同一。
監督によって選手の育成や起用方法が違うように、その経営者により従業員の労働条件やキャリアアップは大きく異なります。が、やり方や事業規模に関係なく「従業員を大事にして経営しているかどうか」、が肝要。
人手不足が喫緊の課題となっている昨今、多様する経済状況にも負けない「一体感のある会社」作りが必要不可欠ではないでしょうか。
非財務の重要性
チョット分かりにくい話になりますが、「非財務」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
簡単に言えば、貸借対照表、損益計算書等の「財務」以外の情報のこと。最近、重要性を唱える方が多い非財務ですが、財務情報ときっちり連動させることが大事。イメージとしては、貸借対照表、損益計算書等で会社の問題点や弱い点をしっかり把握した後、人材や組織力等の非財務につなげて損益を改善していくというもの。とりあえずの対処療法ではなく、根本療法が基本となるため時間や労力はかかりますが、会社の存続には必須と言われているのも頷けます。
事業の永遠の課題となる「売上確保」。そのためには財務と非財務をリンクさせて経営に生かすことが重要であると言えます。