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自動車流通新聞6月号の紹介です。
顧問先からよく言われます、「ハローワークに求人を出しているけど応募が来ない」と。
確かに人手不足って深刻な問題ですよね。
でも求人票を本気で作っていますか?ハローワークインターネットサービスをフル活用していますか?経験者や即戦力が来ない理由を考えたことがありますか?など、やるべきことは山ほどあります。
ひとつずつ見ていきましょう。
ハローワークインターネットサービス(以下HWISという)をご存じでしょうか。
以前はハローワーク窓口で求人票公開の手続きをしたり、電話で修正や取り下げをしたりしていましたが、今はHWISですべて出来るようになっています。
イメージでいうとクラウドサービスのようなもので、登録してマイページを作ってしまえば、求人票を出す会社はもちろん、仕事をさがしている求職者もハローワークへ行かずに多くのサービスを利用できます。
実務上、従来と大きく異なるのが「オンライン自主応募」が可能になっていることです。
これはその名の通り、求人票を見た求職者が「おっ、この会社応募してみようかな」と思った時、ハローワークを通さず直接HWISから応募ができるというもの。
手っ取り早く便利なのはもちろん、在職中で会社を変えたいという転職組にとっては、今まで応募書類にほぼ100%の確率で存在していた「ハローワーク紹介状」が不要になるため、わざわざハローワークに行かなくてもスムーズに応募できるようになりました。
ただしこの際、会社側も「オンライン自主応募可」にチェックを入れて求人票を作成しなくてはなりません。
またハローワーク紹介にならないため、一部の助成金では対象外となるケースもありますので注意が必要です。
さらに今年の3月から「リクエスト」という機能も追加されています。
これは求職者が公開した情報を会社担当者が見て、「おっ、この人ぜひウチに応募してもらいたいな」と思ったら、自社求人情報を求職者へ送り、応募を検討してもらう機能です。
特筆すべきは民間の有料サイトなら別途費用が発生するだろうオプション機能を無料で提供している点です。
ただし、スタートしたばかりなのか、億劫さが先に立つのか、あまり知られていないのが実情です。
とはいっても「青森県、自動車整備士」で検索すれば数名出てきますので、先行者メリットを意識しながらぜひ活用してもらいたい機能です。
多くの自動車会社では、整備士や板金・塗装スタッフ不足で経営に相応のマイナス影響を受けているのに対し、なぜか人材募集の第一選択肢となるハローワーク求人にはあまり本気で取り組んでいません。
この辺を説明すると納得する経営者も多く、当事務所でも絶えず複数社のHWISサポートに取り組んでいます。
今後も進化し続けるだろうHWIS。ネットでマニュアルもダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
次回は「求人票の効果的な書き方」について解説したいと思います。
社員がイキイキ働く組織づくりを目指す
社会保険労務士/自動車整備コンサルタント 本田淳也(青森市)