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こんにちは、青森市の社会保険労務士、本田淳也です。
自動車流通新聞7月コラムのご紹介です。
仕事で使用する制服や消耗品は会社で用意するのが一般的。
ですが整備士業界は意外と会社によって異なるケースが多く、知らない内に従業員の不満が溜まっている場合も少なくありません。
いま一度おさらいしてみましょう。
筆者がディーラーに入社した25年ほど前は、つなぎ3着、安全靴、帽子、基本工具一式が貸与されました。
そして毎月軍手が一袋(10双)支給され、つなぎクリーニングは会社で出してくれていました。
自己支出としては、足りなくなった軍手をたまに購入し、また使い勝手の良い工具を用意するといった感じでしょうか。
工具はまだしも、軍手はもう少し支給して欲しいという意見が多かったように感じています。
皆さんの工場はいかがでしょうか。
社名の入ったつなぎであれば会社用意のケースが多いと思いますが、そうでない場合はまだまだ個人で準備する会社も多いようです。
工具となれば費用がかさむのでなおさらでしょう。
このあたりは個人で持っている工具やつなぎもあるでしょうからケースバイケースでイイと思いますが、軍手に関しては、原則会社で用意するのが義務だと思っています。
軍手は整備士が仕事をする上で無くてはならないもの。
それを個人で購入させるのは酷だと思うし、会社への不満が溜まってもなんら不思議ではありません。
それではどの程度支給すればよいのか。個人的には一袋(10双)程度がオススメ。
無制限支給も整備士的には嬉しいが、いくらでもあれば大事に使わなくなるもの。
筆者も当時はオイルパンのドレンボルトを外す時、わざわざ軍手を抜いで作業したり、とりわけ新調した際は長く使えるよう工夫していたものです。
無制限支給だと、そのような工夫をする意識が低下しかねないので、個人的にはあまりお勧めしていません。
つなぎクリーニングについては、個人管理だとオイルの付着したつなぎをその他の洗濯物と一緒に洗いたくないという声をよく耳にします。
気持ちはよくわかります。
とはいっても、会社管理にした場合、毎月ある程度の経費支出が発生するのも事実。
利益状態があまり良くない場合は、折衷案として工場に洗濯機を配置するのもひとつの手です。
これなら軽い初期投資だけで済むし、整備士側もある程度は納得がいきます。
景気の低迷で福利厚生費は縮小傾向にある会社が多いものの、忘れてはいけないのが、従業員のモチベーションや不満、離職率にも影響してくる大事な部分であります。
費用対効果の高い福利厚生制度が求められています。
社員がイキイキ働く組織づくりを目指す
社会保険労務士/自動車整備コンサルタント 本田淳也(青森市)