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不動産業の「魅力」と「厳しさ」・・・売買仲介手数料について!

こう見えても2級自動車整備士の資格を持っている、青森市の社会保険労務士、本田淳也です。

不動産経営について感じること!

11月29日、宅地建物取引士資格試験の合格発表がありました。

従来の「宅地建物取引主任者」が、平成27年4月より「宅地建物取引士」となり、試験の難度も大幅に上がったようです。
今回合格した方は、かなりの時間をさいて勉強したことでしょう。
本当におめでとうございます!

さて、今回は「不動産業の”魅力”と”厳しさ”」・・・この内容を掘り下げてみたいと思います。
※社労士業とはあまり関係ありませんが。

まず不動産業の主な売上は、「仲介手数料」であります。

例えば、アパートを紹介したお客さんからもらう「賃貸契約仲介手数料」、売買契約時に買主や売主からもらう「売買契約仲介手数料」があります。

特に売買契約で特徴的なのが、価格によって手数料が大幅に変わるということ。
※消費税は考慮しないで書きます。

例えば1,000万の物件であれば「36万」の手数料となり、これが5,000万だと「156万」と、売買価格に比例し上がっていきます。(手数料は原則3%+6万)
もし1億だと「306万」です!

さらに売主と買主を見つけた場合は、双方から仲介手数料をもらえるため、その「2倍」になります。
1億だとなんと「612万!」 5億だと驚きの「3,012万!」

経営状態が芳しくなくても一発逆転の可能性があり、また面白さもある。
この辺りに不動産売買の魅力を感じます!

魅力がある反面、特有の難しさも・・・

ただ、そんなうまい話があるでしょうか。
そうです、今は滅多にないんです!
実際に多いのは、売買1件当たり30万~80万程で、平均50万前後といったところでしょうか。
さらには、絶えず新しいお客さんを見つける必要があるため、月売上0円という事態もあり得ます。
これが2~3ヶ月続くと・・・従業員がいる場合は、さらに資金繰りが悪化します。

「売買は水もの」と言われるように、売上の浮き沈みは相当なもの。
また、一時期好調だった会社が数年後に廃業した、というケースも数多くあります。

副業として始めるケースはまだいいのですが、不動産業一本で勝負する場合は、相応の”覚悟と人脈”、”高い営業力”などが必要不可欠でしょう。

不動産経営に必要なのは、毎月一定の収入を見込める賃貸管理にも力を入れつつ、”売買価格”よりも”成約件数”に意識を置きながら、日々の地道な営業活動をこなせること。
勝手にそう感じています。

社会保険労務士 本田淳也(青森市)







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