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ブログ更新を業務の一貫にしたいと考えている、青森市の社会保険労務士、本田淳也です。
青森で生活をしていても東南アジアの方をよく見かけます。
学生を除けば、その方達の多くは、この制度を利用し来日されています。
「外国人技能実習制度」
でも、なんとなくはイメージできるけど、よく分からないという方が多いのではないでしょうか。
本来の目的はこうです。
途上国の方が数年間(最長5年)日本で実習を受け、帰国後、その技術や知識を母国の発展に活かすというもの。
“国際協力”という意味合いが強いのですが、実際は「人手が足りないから外国人を雇用する」というケースがほとんどであり、”実習”というより”労働”と言ってよいでしょう。
また、どのような国の実習生が多いかというと、ここ数年は、母国の経済発展に伴い中国の実習生が減少し、それと入れ替わるかのようにベトナムの実習生が増えています。
・外国人技能実習生 約25万人
・ベトナム人 約10万人
・中国人 約8万人
ベトナムの国民の半数は農家農民で、毎月の給与は2万前後。日本で数年間実習したら、母国で家が買えるという話をよく聞きます。(親戚一同で住む家です)
ただし、この制度は非常に複雑であるうえ、実習生や受入れ企業が支払う手数料について疑問を感じることも少なくありません。
例えば実習生が来日する際、100万前後の費用がかかると言われています。
そうはいっても、給与2万の方が100万を用意するのは困難を極めます!
実際は自己資金ではなく、皆さん、田畑等を担保にして銀行から借入れしているのです。
日本でいえば1,000万以上の借金ということになります。しかも、両親だけではなく親戚一同に協力してもらいながらのケースも多いようです!
多額の借入をし、相応のリスクを背負ってでも、日本に行けば10倍近い給与が貰える・・・知らない国、通じない言葉、不安ばかり募るが、そうはいっても家族や親戚の期待を裏切るわけにはいかない。
この制度を利用して来日される若い実習生の皆さんは、総じてこのような想いのようです!
しかしながら・・・
(次回へ続く)
社会保険労務士 本田淳也(青森市)