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皆さんこんにちは、社会保険労務士の本田淳也です。
今回は自動車流通新聞7月号の記事をご紹介します。
本格的な人手不足時代に突入するこれからは、社員が持っている能力を100%発揮し生産性を向上しなければ経営が成り立ちません。
それには管理者の部下指導が重要となってきます。今一度考えてみましょう。
社内のマネジメントを考えた際、部長や課長といった管理職(リーダー)の役割はとても重要となってきます。
多くの小規模事業所では部長でもプレイングマネージャーとして活躍しなければならず、例えば整備士でいえば一般修理もこなしながら部下への指導も進める必要があります。
ただ、ここでちょっと難しさが出てきます。
それは、自分達が育ってきた手法と違うやり方で若手を育てなければならないということ。
50歳前後の管理職と20代の若手では感覚や価値観が大きく異なります。
パワハラの認識ひとつ取っても、今でいえばパワハラに該当しそうな体育会系の指導は当然ながらNGです。
とはいっても、自分達が育ってきたやり方しか知らないから、それをそのまま部下に実践しているケースも多く、結果として「部下が育たない」、「結果が出ない」、「定期的に退職者が出る」といった課題が尽きません。
このような相談を受ける度に管理者や上司本人の問題というよりも、覚える機会を与えなかった会社の責任の方が強いと感じます。
少なくともある程度定期的に「リーダー研修」を実施し、例えば「管理職の役割とは」、「チームワークで組織を成長させる手法」、「部下モチベーションの引き出し方」、「リーダーに求められる問題解決力」といったテーマについて学ぶべきだと思っています。
最近では、パワハラを過度に恐れる上司が多く見られるため、「今の時代にあった叱り方」という研修も人気があります。
また、地方の会社では退職者が出てポストが空いたので部下が自動的に昇進するといった会社も多くあります。
こんな時、昇進した社員も何をすればいいのか分からず、とりあえず前任者の真似をするもしくは何となく部下を指導するといった効果の低い育成に終始しがちです。
定期的なリーダー研修を実施することにより、このような問題もクリアとなります。
部下のモチベーションを引き出し、能力を100%発揮させることが上司の役目となります。
人材が不足していく今後は、上司やリーダーのマネジメント能力が経営により大きな影響を及ぼします。
とりわけ自動車業界では研修体制が整備されていない会社が多いため、ぜひリーダー・管理職研修の実施を検討いただければと思います。
社会保険労務士 本田淳也