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こんにちは、青森市の社会保険労務士、本田です。
先日、青森労働局から8月末現在の新規高卒求人・求職状況が発表されました。
求人倍率は「1.95倍」
・県 内 求 人 数 4,400人(会社側が求めている人数)
・県内就職希望者数 2,258人(就職希望の高校生の人数)
平成6年の統計開始以降、過去最高となった求人倍率。
学生側の売手市場がしばらく続きそうですが、その反面、会社側の人材確保はより一層厳しくなるでしょう。
このようなデータを目にすると、顧問先である社会福祉法人園長の言葉を思い出します。
「10年以上前は新卒者の応募が30名くらいありましたが、ここ数年はほぼ無しです。会社説明会に参加しても、某テレビ会社や大手通信会社には行列ができますが、ウチには誰も聞きに来ませんね。たまにお流れでポツポツ並ぶくらいで・・・。若い人が入ってこないから、職員の平均年齢も上がり、今後の経営が心配です」
社会貢献度の高い仕事であり、また労働条件や雇用環境も良い法人なのですが、新規高卒者の皆さんは、報道等からの一般的なイメージを優先しているようです。
また腑に落ちないのが、高校の先生の就職相談。
実際、先生から直接聞いた話のようですが、生徒からその職業について相談を受けても、違う仕事を勧めるそうです。
一部の先生だけかも知れませんが、少なくとも、やりがいのある部分や厳しい点を、ある程度は客観的に説明してもらいたいものです。
先生の偏ったイメージや情報によって、生徒の将来が大きく変わる可能性もあるわけですから・・・
もうひとつ触れておきたいのが、県外就職希望者数が1,270人いるという事。
全体の就職希望者数に対して「36%」の生徒が県外での就職を希望しているのです。
全国でも人口減少率の高い青森県。
新規高卒者の県外流出はまったなしの課題であり、青森県でもその対策に本腰で取り組んでいるようです。
ちはみに、昨年の県外就職希望者は1,502人で全体の「39%」。
その「3%」の改善は、全庁一丸となったその取り組みの成果なのかも知れません。
青森市の社会保険労務士
本田淳也
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